研究成果

科研費 基盤研究(C) 2020-2022 研究課題番号 20K00161
「19世紀パリのグランド・オペラ―ジャンルの生成からトランスナショナルな展開へ」
の成果です

書籍『パリ・オペラ座とグランド・オペラ』森話社 2022年

内容紹介

序論 「グランド・オペラ」とは何か? =丸本隆

[I] オペラ座とグランド・オペラ
1 ジャンルとしてのグランド・オペラ =丸本隆
2 グランド・オペラの歴史的・社会的背景 =丸本隆
3 グランド・オペラと「ナショナリズム」 =丸本隆

[II] 作曲家と作品(1)
1 オベール《ポルティチの?娘》(1828)──民主主義的オペラの始まり? =森佳子
2 ロッシーニ《ギヨーム・テル》(1829)──オペラ作劇法の革新性を巡って =森佳子
3 マイアーベーア《悪魔ロベール》(1831)──音楽と視覚的要素の融合 =森佳子
4 アレヴィ《ユダヤの女》(1835)──グランド・オペラとユダヤ教徒 =中村仁
5 マイアーベーア《ユグノー教徒》(1836)──コントラストの原理 =中村仁
6 マイアーベーア《預言者》(1849)──モダニズムの兆し =中村仁

[III] 作曲家と作品(2)
1 モーツァルト《魔笛》と《イシスの秘儀》 =嶋内博愛
2 ヴェーバー《魔弾の射手》と《森のロバン》 =嶋内博愛
3 ドニゼッティとオペラ座 =添田里子
4 ヴァーグナーとグランド・オペラ =中村仁
5 ヴェルディとパリ =丸本隆

[IV] グランド・オペラの構成要素
1 音楽(歌唱・オーケストラ) =森佳子
2 台本作家スクリーブ =添田里子
3 舞台美術と演出 =森佳子
4 グランド・オペラにおける「タブロー」の手法と実践 =奥香織

[V] グランド・オペラとバレエ
1 オペラ座のバレエ文化とグランド・オペラ =丸本隆
2 ヴェルディと「オペラのなかのバレエ」 =平野恵美子
3 ロシアのグランド・オペラとバレエ =平野恵美子

[VI] 海外での受容と展開
1 日本におけるグランド・オペラの受容 =東晴美
2 植民地オーストラリアでのグランド・オペラ──興行師W・S・リスターによる =佐和田敬司

パリ・オペラ史年表(1789~1875) =小林佳織・落合美聡